2017年9月26日火曜日

あのピニンファリーナがデザインしたペン。

ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ


「ピニンファリーナ」と聞くと大半の方は車をイメージされることでしょう。


ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ


このペンはイタリアのデザイン会社「ピニンファリーナ社」と、同じくイタリアの文具メーカー「ナプキン社」との共同作品です。

デザインコンセプトはカンビアーノをイメージしたフォルムだそうです。イタ車好きは反応する所ですね。

ウォールナットとアルミニウムのコンビネーションが絶妙で、その程よい重さが筆記具としての魅力を増します。また、気の利いたケースがその完成度を決定的にしています。

非の打ち所がないデザインは流石で、本当にうっとりするデザインだと想います。


ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ

ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ

ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ

ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ


またこのペンの大きな特徴が「インクレスペン」という所です。
ペン先が合金で、紙と摩擦することにより酸化させて筆跡を残します。
インク不要というのは特殊であり、魅力的ですね。


ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ


使用する紙に制限はありますが、筆記具としての特殊性、研ぎ澄まされたデザイン、これらを加味した時に魅力的だとは決して大袈裟な表現ではないと想います。
やはり感性を刺激する物は魅かれますね。

色違いも複数ございます。¥17,280(税込)


ナプキンフォーエバーピニンファリーナ カンビアーノ


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2017年9月22日金曜日

ペンと紙

DELTA SIGNUM PARKER etc.


本日はiPhone8の販売日のようですね。
デジタル化の進化は日進月歩。ワープロなんて云ってたのはいつのことやら、現在ではコンピューター無しでは成り立たない状況になりました。

コンピューターというと主にはパソコンのイメージが強かったですが、今やそうでもありませんね。
現にそれに付随した物にスマートウォッチがあります。Apple Watchが有名ですが、タグホイヤーやモンブランなどもあります。

色々なデジタル商品が増え「ガジェット好き」なんて言葉がありますが、生活はいたく便利になりました。
特に仕事において、デジタル機器のみで囲まれている方も多いのではないでしょうか。今や、仕事によってはスマートフォン一つで可能な時代でしょう。

ところが、デス。
「ペンと紙はかかせない」「基本的にスマートフォンとパソコンで仕事をするが、一番のマストアイテムはペンとメモ帳」という声があるのです。
それもある一定レベル以上のポジションで仕事をしている方達の中で多いのです。

嬉しいというか、共感するというか、ビックリするというか。
どうやら、そのようなのです。
これはデジタル物との効能の違いもあるのでしょうが、全てデジタル化という事が人間には不可能だという現れの一つと見るのもあながち大袈裟でもないように想います。

さてそうすると、お気に入りのペンに目を向けるのも一興。
常時携帯し、手で握り、人目にもふれるペン。
何でも良いというのは味気ないのではないでしょうか。
色々なペンがあるのです。是非ご相談くださいませ。


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2017年9月14日木曜日

Valjouxバルジュー92

Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


続。エボーシュの話が出ましたので。
ダービー&シャルデンブラン。多くの方が「?」で、残りの方が「オォ〜!」でしょうか。
スイスの小さな時計メーカーで、現在は日本に輸入されていませんが、一時期は一部で注目のブランドでした。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


よくあるパターンでジョージダービーさんという、ラショードフォンの時計学校で先生をされていた時計師のブランドです。教え子には有名な時計師もいるようですね。

ジョージダービーさんといえば、簡易式スプリットセコンドの「インデックスモビーレ」の生みの親というのが有名です。
今や、インデックスモビーレという言葉もあまりピンとこないかもしれませんね、ほのぼのとした昔話です。パイオニアという点はリスペクト。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


私はこのブランドの細部にわたるクラシカルなデザインが好きです。
ギョーシェ彫りはもちろんのこと、インデックスの字体、ピラミッド型のインデックス、スペード針、流線型のケースにクロノプッシュピース。

特にインデックスは個性的といえるのではないでしょうか。当時のモデルは全てにおいて前記の要素が見られました。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


確かこの流線型のトノーケースは、1930年代のスポーツカーのラインからインスピレーションを得てデザインされたという記憶があります。
クロノスイスのゲルトラングさんと共通する要素があるかもしれませんね。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン



Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


エボーシュマークの登場です。
「R」といえばValjouxバルジューです。バルジュー92搭載ですね。

バルジューというと、クロノグラフの高級銘機というイメージでよいかと想います。
現在も使用されるETA7750のご先祖はバルジューですね。

このバルジュー92という機械は手巻きのクロノグラフで、バルジュー名としては末期のモデルです。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


ピラーホイールが見えますね。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


中は新品のオールドムーブメント。
外は現代の装い。
最新のテクノロジーでもなく、ヴィンテージまでも遡らない。

なかなかオツなモデルです。
やや大振りですが。
デッドストック新品。


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2017年9月9日土曜日

耐震装置




前回のエボーシュの話に続いて、「耐震装置」のお話。
耐震装置というと大掛かりな物をイメージしやすいかと思いますがそこは腕時計、とても小さな物です。

もう少し具体的に。
最近はグラスバックの時計が多いので、沢山の方が機械の動きをご覧になられたことがあるかと想います。
その時とくに目を引く部位にテンプと呼ばれる時計の心臓部がございます。そうです、蚊取り線香のような形をした部品が収縮運動しているあの部位です。
その円形の収縮運動をしている中心部に耐震装置はございます。

こう書くと耐震装置が如何に小さな物か想像して戴けるかと想います。
腕時計の心臓部は繊細で衝撃に弱く、バネで衝撃を緩和するのが耐震装置なのです。この図にある濃い黒色で示されている部分がそのバネになりますね。

エボーシュの話と重なりますが、昔は沢山の種類の耐震装置がありました。
最もメジャーなのがインカブロック。他にもキフショックや、国産ではSEIKOダイヤショック、CITIZENパラショックなどがあります。

ちなみにこの心臓部の作業は緊張します。
小さな人工ルビーの中央に適量のオイルをのせ、そのルビーをセットした後に耐震装置をセットします。

これだけの種類の形があるという事は、当時各社が各々に研究し、より適した形状を考え出した結果なのでしょう。
如何に売れる為に考えつくられた時計と比べ、如何に良くできた機構か考え造られた時計。そういった目線で時計を選ぶのも悪くはないのではないでしょうか。


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2017年9月6日水曜日

エボーシュ



機械式時計の話になると、よく車の話に飛び火します。
確かに「時計好きの車好き」の方は多いですね。かく云う私もその一人ですが。

比較するに共通項の多い双方ですが、やはり出る話としてエンジンの話が出ます。
最近は時計も車もその他も製造にコンピューターが関わりますので、その類の話になると薄味にならざるを得ないですが、以前のアナログ製造の物になりますと俄然話が盛り上がります。




現在では自社製造のムーブメントが増えましたが、以前マニュファクチュールは決して多くはありませんでした。

もともとスイス時計業界は分業体制です。
ですので幾多の時計メーカーがあれど、自社で大半を製造できる会社は僅かで、殆どの会社がムーブメントはムーブメント製造メーカーから購入していました。(現在も購入しています)

そのムーブメントメーカーが製造した、未完成のムーブメントのことを「エボーシュ」といいます。




ここに掲載されているマークは、このエボーシュメーカーのマークです。各社の屋号みたいなものでしょうか。
現在はこのエボーシュ連合は解体され、ETAエタという名前が一般的に残っているといった具合です。

エボーシュメーカーにも各社の特徴がありました。
「ヴィーナス」「バルジュー」なんて名前に反応される方、いらっしゃるのではないでしょうか?

製造業も日進月歩、もちろんコンピューター化されてゆきます。
そうして最新の技術で造られた物は最善ともいえるでしょう。
しかし、そうなるまでの課程を理解し、歴史を遡るということはより真髄に触れ楽しめることに繋がるのだと想います。

・・・奥が深いのです。時計。


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2017年9月2日土曜日

ロレックス GMTマスター1675MM PCG



サテサテサテ続きます。

「ロレックス GMTマスター1675」
根強い人気のGMTマスターです。赤&青のペプシベゼルが何よりの特徴で、一目で分かるモデルですね。日本では石原裕次郎さんのイメージも強いでしょうか?古いですね。

1960年代初期のミニッツサークルミラーダイヤル、ヒラメケース、スモール24時間針です。薄いケースにリベットブレスでヴィンテージ感たっぷり。今やかなり稀少なタイプのモデルでございます。 








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