2017年10月31日火曜日

歴史的モデル



かなり話題になりましたね。時計好きとしては無視できない話題です。

数日前にPhillpsニューヨークオークションにて「ロレックス デイトナ ポールニューマン6239」が日本円にして約20億円で落札され、腕時計としては史上最高額となりました。

この額は多くの方の予想を上回った額でしょうし、過去のオークション額と比較しても驚きの額であることに間違いないでしょう。
また、金銭感覚は様々でしょうが、一時計の価格としてはピンとこないでしょうね。

ポールニューマン氏ご本人が所有されていたポールニューマンモデルですので、単に一時計の価値だけでは評価されないでしょうし、世界一有名なデイトナと云っても過言ではないと想います。

歴史的な1本となりましたが、見方によっては一時計を超えて、美術品や芸術品といった感覚ではないでしょうか。手にされた方は個人の所有物という枠を超えて管理して戴けると嬉しいですね。


また見方を変えればですが、千差万別、十人十色で、いくら著名人といえど他人の歴史に価値を見出すより、自身が使ってきた物に価値を感じるというのも素敵だと想いますね。人は周りが気になりますが、自己満足愛が究極です。まさにプライスレス。


さて人気のヴィンテージスポーツロレックス。
現行品とは違う楽しみ方があるのですが、この見分け方における細かなディテールの違いは凄いです。博士というか、間違い探しのレベルでしょうか。これらの稀少性がまた嵌まるのでしょうね。現在購入しようと思うとそれぞれが一品もの状態ですからね。
ご興味のある方はご相談くださいませ。今現在、少しですが良い出物もございます。



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TEL:090-2573-7985

2017年10月25日水曜日

人気者。

5167A-001 アクアノート エクストララージ


説明不要でしょうか「アクアノート」。
パテックフィリップの人気モデルであり、時計全体においても人気モデルです。

やはり時計においてもその時その時の流行があります。
発売当初は異端扱いであまり人気がなかったアクアノート。
しかし近年の時計ブームにおいて、クラシックタイプからスポーツタイプへ主流が移ると共に一躍檜舞台へ。

それはノーチラスやAPロイヤルオーク、GPロレアートなども同じですね。
しかし、ジェンタデザインの人気は予想を超えるロングセラーです。
需要と供給のバランスが物語っていますね、入手はかなり困難です。


5167A-001 アクアノート エクストララージ


人気モデル、と聞くとへそ曲がりは避けたがるものです。
ですがへそ曲がりの皆様、一度ご覧下さいませ。
どうしてもこの、パテックフィリップたるや質感に心奪われます。

思わず「悪くないな」デス。
素直に良いと云えないのがへそ曲がりの可愛らしさ。


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


5167A-001 アクアノート エクストララージ


自身の嗜好性を幾分か残しながら、そしてニュートラルにこの時計と向き合ったとき解かりました。
決して手頃なパテック、という理由ではないようです。


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2017年10月16日月曜日

年次カレンダー。そして、ステンレススチール。

5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


パテックフィリップといえば年次カレンダー。
多分、この感覚は古いのでしょうね。今やカラトラバどころか、ステンレススチールのスポーツタイプ、そしてコンプリケーションでしょうね。

主にはアニュアルカレンダーという言葉を用いるのですが、パテックとなると年次カレンダー。この感覚も古いでしょうか?


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


新しいカレンダーのデザイン。初めてプラチナケースで発表された時にはかなり話題になったのではないでしょうか。

そして、クロノグラフ。
クロノグラフというのは3針の次によくある機構で、イメージとしては一般的ですが機構自体は複雑です。そしてソレはもちろんパテックらしいクロノ機構で仕上がっており、かつフライバックなのです。

・・・そうです、コンプリケーションモデル。
パテックらしさを感じるところですね。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


基本的にゴールドケースが主流のパテックにおいて、ステンレススチール製といえば人気のノーチラス&アクアノート。もちろんスポーツタイプです。
しかしこのモデルはコンプリケーションのSS製。いやはや、なかなかのオツなパテックなのです。

色も新鮮でスポーティーなコンプリケーションパテック。異彩を放ったモデルとも云えるのではないでしょうか。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


各カレンダーの枠は18金素材を採用しています。そして、12時位置にはそっとパワーリザーブ。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


クロノグラフの積算針が6時位置に同軸とされているのも特徴と云えるかもしれません。(下に12時間積算針があります)
針の色を意識し、更には昼夜の表示(積算針下部の丸枠)を備えるのも流石だと思います。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


カラトラバ十字の刻印された21金ローターの下にはPPシールが。
クロノは垂直クラッチですね。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


このベゼルの逆Rラインも何とも。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


3つの窓と同じ並びのプッシュはわかりやすいです。




プッシュピンも抜かり無く、高級です。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


バックル部はシンプルにまとめあげられていますね。装着感もGood。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


サイズが秀逸な点には頭が下がります。


5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ

5960/1A-001 年次カレンダークロノグラフ


凄い時計だな、と想います。
明らかに、よくある時計とは異なります。


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2017年10月2日月曜日

革新



この1週間ほどはこの話題が目白押しでしたね。
「ゼニス デファイ・ラボ オシレーター」
確かに、時計関係者として驚かないわけにはいかない内容でした。

遡るとその予兆としましては、春先に海外の有名な方がSNSで意味深な内容を綴られていました。その時点では「今は公表できないが」という書き方でした。

その時オオゴトである気配は感じましたが、まさかそういった内容だとは想像できませんでした。
少し大袈裟な表現に見えるかもしれませんが、実際歴史に残る内容に間違いないと想います。

簡潔には”時計の重要機構の構造を約340年ぶりに進化させた”という事になります。
改めて文字にすると、やはり驚かざるを得ません。

細かく数値をふまえ具体的に記すことをココでは控えますが、何せ今までの機械のほぼ全ての数値を上回り、今までの機械の欠点をも克服しています。


時計業界も2000年過ぎからの時計バブルにより大きく躍進し、その後製造システムの改革などにより大きく変化しました。
単純にはコンピューターが造る意味合いができましたので、大きく変化するのは当たり前でそれは他の業界も同じでしょう。

嗜好品とした時にどうなのかという思考はココでは置いておいて、実際新しい素材の導入に加え、年々目を見張る複雑な機械を発見します。

そして遂には、このような驚く物を目の当たりにしたのです。

さてや時計業界、これからどうなってゆくのでしょう。
社会の変化や経済の動向に大きく左右されながら、色々な変化がでてくるのでしょうね。
近い将来この機械の価格が一般的になれば、また大きく業界は騒めき始めるのでしょうね。

選択肢が増え、機構が進化してゆく事はすばらしいことであり必然でもあると想います。
しかし、時計を愉しみたい方が窮屈に感じる環境になっていったり、時計に対する価値観の布教のような気配は、あまり心地よく感じません。
できることならば、多くの時計ファンの方々に愉しんで戴けるように、いち時計関係者で在りたいと考えます。
時計好きでは商売はうまくいかないという意見もありますが、やはり時計好きの人間から時計を買いたいと私は考えるのです。

と、これくらいにして。
ともあれスゴイ物を見せて戴きました。ギィ・セモン氏に乾杯。


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