「この顔にピンとくれば110番」というのを見たことがありますが、時計好きの方ならお解りでしょうか。
ハイ、「ゼニス エル・プリメロ」と一目で解る顔です。
余談ですが、ゼニスとは「天頂」という意味で、エル・プリメロとは「第一の」を意味します。凄いネーミングですよね。そう余談ではなく、とても重要な内容です。
ただしこのエル・プリメロ、通常のエル・プリメロとは異なるのです。
何が違うのかというと、通常のクロノ針(赤針)は1周するのに60秒かかります。1秒づつ動くのです。普通のクロノグラフは全てそうです。
ところがこのモデル、1周するのに10秒しかかかりません!
1/10秒が計測できるのです!と云われてもピンときませんよね。通常のクロノ針の6倍の早さで動くのです。
これは唯一無二の完全自社機構で、そのモデル名を「ストライキング10th」と名付けられています。
「ヘェ〜凄いね〜」となりそうですが、それだけで終わらせることはできません。
シンプルな3針モデルと比べ、クロノグラフは実際非常に複雑な機構です。それに何重もの考えを重ね、幾多もの工夫が凝らされているのがこの「ストライキング10th」なのです。
そういう事実を知り手にすると、その重みが増すのではないでしょうか。
1時間に36,000回という高速振動をする銘機「エル・プリメロ」。
その誕生年、1969年にちなんだ1969本限定のUSED品。
2017年現在も製造される超ロングセラーであり、これから先も造り続けてゆかれるであろう類い稀な機械。
レトロなデザインではあるのですが、古臭さを感じさせない時計です。オープンもデファイもよいですが、1969という数字が絡んだエル・プリメロ、反応してしまうのです。
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