2017年9月14日木曜日

Valjouxバルジュー92

Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


続。エボーシュの話が出ましたので。
ダービー&シャルデンブラン。多くの方が「?」で、残りの方が「オォ〜!」でしょうか。
スイスの小さな時計メーカーで、現在は日本に輸入されていませんが、一時期は一部で注目のブランドでした。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


よくあるパターンでジョージダービーさんという、ラショードフォンの時計学校で先生をされていた時計師のブランドです。教え子には有名な時計師もいるようですね。

ジョージダービーさんといえば、簡易式スプリットセコンドの「インデックスモビーレ」の生みの親というのが有名です。
今や、インデックスモビーレという言葉もあまりピンとこないかもしれませんね、ほのぼのとした昔話です。パイオニアという点はリスペクト。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


私はこのブランドの細部にわたるクラシカルなデザインが好きです。
ギョーシェ彫りはもちろんのこと、インデックスの字体、ピラミッド型のインデックス、スペード針、流線型のケースにクロノプッシュピース。

特にインデックスは個性的といえるのではないでしょうか。当時のモデルは全てにおいて前記の要素が見られました。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


確かこの流線型のトノーケースは、1930年代のスポーツカーのラインからインスピレーションを得てデザインされたという記憶があります。
クロノスイスのゲルトラングさんと共通する要素があるかもしれませんね。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン



Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


エボーシュマークの登場です。
「R」といえばValjouxバルジューです。バルジュー92搭載ですね。

バルジューというと、クロノグラフの高級銘機というイメージでよいかと想います。
現在も使用されるETA7750のご先祖はバルジューですね。

このバルジュー92という機械は手巻きのクロノグラフで、バルジュー名としては末期のモデルです。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


ピラーホイールが見えますね。


Dubey&Schaldenbrand ダービー&シャルデンブラン


中は新品のオールドムーブメント。
外は現代の装い。
最新のテクノロジーでもなく、ヴィンテージまでも遡らない。

なかなかオツなモデルです。
やや大振りですが。
デッドストック新品。


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