2017年10月2日月曜日

革新



この1週間ほどはこの話題が目白押しでしたね。
「ゼニス デファイ・ラボ オシレーター」
確かに、時計関係者として驚かないわけにはいかない内容でした。

遡るとその予兆としましては、春先に海外の有名な方がSNSで意味深な内容を綴られていました。その時点では「今は公表できないが」という書き方でした。

その時オオゴトである気配は感じましたが、まさかそういった内容だとは想像できませんでした。
少し大袈裟な表現に見えるかもしれませんが、実際歴史に残る内容に間違いないと想います。

簡潔には”時計の重要機構の構造を約340年ぶりに進化させた”という事になります。
改めて文字にすると、やはり驚かざるを得ません。

細かく数値をふまえ具体的に記すことをココでは控えますが、何せ今までの機械のほぼ全ての数値を上回り、今までの機械の欠点をも克服しています。


時計業界も2000年過ぎからの時計バブルにより大きく躍進し、その後製造システムの改革などにより大きく変化しました。
単純にはコンピューターが造る意味合いができましたので、大きく変化するのは当たり前でそれは他の業界も同じでしょう。

嗜好品とした時にどうなのかという思考はココでは置いておいて、実際新しい素材の導入に加え、年々目を見張る複雑な機械を発見します。

そして遂には、このような驚く物を目の当たりにしたのです。

さてや時計業界、これからどうなってゆくのでしょう。
社会の変化や経済の動向に大きく左右されながら、色々な変化がでてくるのでしょうね。
近い将来この機械の価格が一般的になれば、また大きく業界は騒めき始めるのでしょうね。

選択肢が増え、機構が進化してゆく事はすばらしいことであり必然でもあると想います。
しかし、時計を愉しみたい方が窮屈に感じる環境になっていったり、時計に対する価値観の布教のような気配は、あまり心地よく感じません。
できることならば、多くの時計ファンの方々に愉しんで戴けるように、いち時計関係者で在りたいと考えます。
時計好きでは商売はうまくいかないという意見もありますが、やはり時計好きの人間から時計を買いたいと私は考えるのです。

と、これくらいにして。
ともあれスゴイ物を見せて戴きました。ギィ・セモン氏に乾杯。


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